富士松亀三郎『三味線の知識』

三味線は、室町時代に琉球から渡来した蛇皮線(三線)を基として日本人が、それに多くの改良を加え苦辛惨胆の結果、約30年を経て、漸く安土桃山時代に至って完成したものであると書かれている。その操縦の面白さとその応用の広さとのために、江戸時代に至って広くわが国民の間に普及したそうである。...