
先日、庭園美術館に久しぶりに行きました。谷崎潤一郎『陰翳礼讃』は文庫本で拝読したが、ビジュアルとしてたくさんの写真が付いた『陰翳礼讃』に逢着した。私の好きな写真が沢山掲載されている。やはり、日本人は「翳り」が好きだ。日本の美学には必須であろう。日本人の姿勢には奥ゆかしさや、控えめさが潜む。地唄舞の音も、潜む「間」がある。三味線の音にそれを感ずることができても、CDになっては、その「翳り」まで含む間を感じることはできない。地唄舞の練習はともかくとして、会の開催には、できる限り、地方さんの「間」を共有したい。